＜ドタバタ悲劇＞
米経済パニック状態は引き続きパニック。どっと疲れました。お先真っ暗で何時果てるとも知れぬ
状況下では疲れてもいられない、と思いつつ、気力を振り絞ってこの記事を書いています。
経済観念のある方ではありませんのでこの問題を考えるのは少々大変なことなのです。
そこで、ここでは詳細にこだわらず率直に感じたり思ったりしたことを書いてみるに留めました。
今回のウオール街／米経済崩壊回避対策としての政府関与「ベイルアウト／救助」は、一体どこから
このベイルアウト用の公的資金がでてくるのでしょう？ 何が何だかわからないままに踊らされてい
るように思えてならず、まるで「ドタバタ悲劇」のように見えます。
個人的反応は先ず「怒り」でした。次ぎにも「怒り」、今でも怒っています。
そして、この措置案で確実にウオール街が立ち直るなどということも無さそうだと聞いては、、。
怒るのは疲れますね。頭から毛布を被って眠っていたいと思う、うすら寒い秋の朝。
何故？ ずっと租税優遇措置されてきた富裕階級に（彼らには大した痛手とはならないであろうから）
リスクを集中して課さないで、中産階級の国民までがリスクを背負わねばならない、という
のは不道徳の極みだと思う。今迄散々搾取されてきた中産階級は息も絶え絶えなのに、、。
犬冥王星最初に見たとされたときにどのような映画の中で
常識世界はとっくに崩壊している形相の米国金融業界ですが、過去八年間の架空景気は怖かった。
ベイルアウトする企業の CEO たちの法外な収入！ 一般人の３４４倍の収入だといいます。
ちなみに、先日見捨てられた企業『リーマンブラザース』のボスであったフルド氏は昨年一年間で
＄４５ミリオンの収入があったということです。これは「時給」にすると＄17,000／181万2千円。
今回ベイルアウトする企業の CEO たちの収入も似たような数字でしょうね。
倒産するのを見込んでかき集めるだけかき集めた、という印象。可哀想なのは下っ端の社員たち。
実際のところ現時点での米経済の「実態は誰にもわかっていないのではないのかしら？」という疑念があります。感覚の麻痺している専門家たちなどは特に。また、よりによってブッシュ政権終わり際に！
それとも、私の理解が深まれば納得ゆくような「ベイルアウト案」なのでしょうか？ わかりません。
＜ドタバタ悲劇の誕生＞
ブッシュ政権と結託して散々やりたい放題、不公平の極致を文字どおり謳歌してきたウオール街。
歯止め無し。濡れ手に泡式の醜いみにくい荒稼ぎ。これほど政府と金融企業の癒着した時期は今まで無かった。二人三脚。チェイニー／ネオコンの破壊的イデオロギーを全面的にバックアップしつつ胸の潰れるようなイラク戦争の、前夜祭的記事を書き続けたウオール・ストリート・ジャーナル紙。
その報酬に「デレギュレーション／規制緩和」の泥酔的推進。軍産複合体がヨ〜イヨイ、と合いの手を入れながら、これをこれ「米国経済」と呼んでいる。
リース·ウィザースプーンは、ラインを歩くに身に着けていたもの
米国は健康的な生産を止めて久しく、国民は騙され続けながらも能力を否定されてきました。
「クレジットカード／米国の烙印」は極若い時期に米国民の額に「＄」ジューッ、と押されます。
ブッシュ氏提案の「オーナーシップ・ソサエテイ／所有者社会」のかけ声とともにサブプライム
ローンは膨張破裂、金が金を生みそれだけに頼るようになり、机上の数字と計算だけで大国経済を
賄っていればどういう結果になるか、中空構造、見かけ倒しのプラステイック社会と化し、早晩崩壊するのは明らかでした。無駄、無駄、無駄、もの、氾濫社会。
彼ら金融業界 CEO の退職金の為に米国民は中国製毒入り玩具に泣き寝入りしたり、反戦運動で声を嗄らしてきたのかと思うと、、。
「グリード／強欲」は「グッド／善」これは共和党（９割）民主党（７割）経済ポリシー。
「グリード／強欲」は「ゴッド／神」これはブッシュ政権ポリシー。
あのレーガン大統領時代に溯る浅薄で不公平な米国プラステイック経済ポリシー、レーガン共和党
政権の「経済規制緩和政策」の弊害が３０年後の現在、市場原理主義の膿として一挙に流れ出した
かのようです。
クリントン大統領の貞操の無さは何も女性に限ったものではなくて、経済的にも当てはまったことは
証明されていますね。ただ彼は少なくとも米国赤字財政を黒字にした有能な大統領ではありましたが、その分自国の労働者を干上がらせたり他国に落とした弊害も見逃せません。
＜ドタバタ悲劇の行方＞
どのように多くのステップ子供リーバマッキンタイアは、実際の生活で持っていない
マケイン氏は先日「米国経済は基本的に健康だ！」と発言してから４８時間後には２６年間頑固に
支持して来た立場「経済規制緩和主義者」から豹変して、現在は経済規制を叫んでいます。
彼には「少年の一途の望み」ただただ大統領になりたい、それだけの動機で立候補しているのでは
ないか、という疑惑が湧きます。ちなみに副大統領候補に選んだペイリン女史をみても国民を馬鹿
にしているとしか思えません。ペイリン女史は深刻な悪い冗談です。
個人的には、今回のポールソン氏の性急なベイルアウト案には、待ったをかけるべきだと思います。
上に挙げた理由からどうしても納得いきません。不公平感に圧倒されています。
急いで何とかせねばならない、たった今、すぐにも、さもなくば、崩壊する、マッシュルーム雲を見るぞ、あら？（失礼、イラク戦争前とダブってしまった、、）早く、急いで、、急いで、、急いで、、
シュッ、シュッ、、。
「落ち着いて！」と言いたい。「ゆっくり急げ！」と。
ぺロシ議員を始めとして会議室からでてきた議員たちは浮き足だっていた、良案など考えられそうにない顔色でした。心配倍増。イラク戦争にブランクチェックを渡した時と同じ雰囲気でした。
ここは漸次かつ迅速に原因究明しながらシステム自体を見直すこと。この危機を最後の改革チャンスだと受け止めていくべきではないかと思います。資本主義とは言いません、少なくとも「市場原理主義は誤ったイデオロギーであった。」と反省、認識すべきだと思います。
この認識無しに前進すれば米国ひいては世界の未来は暗いものになりそうです。
拝金主義は米国の喉を締めつつありますが、「米国経済機構」そのものの改革を迫られていると思われる現在「付け焼き刃的措置」では更なる格差社会を実現させることは必定です。
そうすればテロリズムを始めとする２１世紀の諸々の問題は増々悪化することでしょう。
一人ひとりの米国民は反省出来る人が多数であることを知っているので、これはむしろ国としての政策方針がガンなのでしょう。同様に何処の国にも独善的な部分はありますね。
私たち一般人が国の指導者にその幸福を左右される度合いを考えることは重要なことだと思います。
米国は反省のない国です。反省がなければ、学習が無く、進歩も無い。
これが米国の致命傷となっているのだと思われます。ガタガタと崩壊音。不安です。
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